登場キャラクター

※セリフはあくまでもイメージです。場面のカットや変更などにより本編では出ない場合があります。

 

山葵と仲間たち

黄地山葵(おうち わさび)

 

ゲミュート暦1310年4月26日生まれ(21歳)

家を含めた財産全てを失ったばかりの青年。幼い頃母を失ったのもあって、何かを失うこと、とりわけ人間関係が失われることを強く恐れている。

素直で優しい性格だが、18歳までずっと貧乏生活をしてたために「生きていられればそれで充分」というふわふわした考えを持っており、善悪については全く関心が無い。

思い立ったら即行動するタイプ。ツールの応用力に長けているので、戦闘ではベテランにも決して引けを取らない。

※上着と青いループタイは物語途中から着用。

「とうとう家までなくなっちゃった……」

「いい大人になれるかな」

「もう道は分かんないけど、歩き続けてれば、いつかどっかには辿り着くよね。きっと」

白銀一虎(しろかね かずとら)

 

ゲミュート暦1302年2月28日生まれ(30歳)

相棒・モストロと共に武者修行の旅をしている賑やかな男。決闘大会では三年連続王者の座を守っている。

どこか良い家の嫡男だったが、弱者を守りたいという思いが強すぎるあまり酒場で乱闘を繰り返し、勘当された。

剽軽な性格でイケイケな姿勢ではあるが、相手を思いやる気持ちは強く、誰とでも仲良くなれる。

全てを弾く光の盾「シャングリラ」という固有能力を持っており、戦いではこれで攻撃を防ぎつつ、旅で鍛え上げた剣捌きで相手をグイグイ追い詰める。魔法は苦手。

「俺ら力のある奴が、拳も振るえねえ弱い奴らを守らねーでどうすんだ!」

「敗れた者にも一生の誇りになる。そんな戦いを俺は目指してる」

「嫌だぜ! この店はネギがすげーマズいんだ! こればっかりは絶対に譲れねぇ!!」

モストロ・ルージュ

 

ゲミュート暦1305年7月31日生まれ(26歳)

一虎と共に旅をしている。力押しが一番の一虎に対してこちらは冷静な頭脳派で、二人で組むと丁度良いコンビとなる。一方個人としては戦略に頼りすぎるところがあり、そのため決闘大会における一虎相手の勝負では圧倒的に敗北が多い。

独善的、過激ともいえるほどに悪に対して強い敵意を抱いており、夜な夜な凶悪犯を探し出しては拳銃で始末している。

旅の一員としては唯一邪神の討伐に積極的で、誰よりも調和を重んじていながら、勇み足が過ぎて自らそれを崩している。チームの爆弾と言ってもいい不安定な存在。

「死をもって償わせる」

「君はクジャワのことを知らないようだから忠告するが、あんな奴らとは関わるだけ無駄だ」

「そのガラス片を1センチでもそいつに近づけてみろ、躊躇いなく君を撃ち殺す!」

メルクリウス・アートルム

 

ゲミュート暦1253年8月19日生まれ(78歳)

予言の神獣・カローナに仕えるメッセンジャーの一人。ディアマント地方出身。

速やかなる邪神討伐を思いついたのは彼だが、一虎たちを導くのは発案者としての責務としか考えてはおらず、個人的には大して乗り気ではない。どこか悲観的だが、非協力的というわけではない。運命に与えられた仕事をこなせばそれで良いと考えている。

老人である為体力・筋力・魔力の全てにおいて衰えていたが、ヴェティのおかげで魔力は若い頃と同等までに回復した。水の魔法を操り、相手の力を弱らせるのが得意。

「さてと。お前さんたち、神話のことは知っておるな?」

「わしゃ疲れた。部屋に戻って寝ることにする」

「何度も言っとるが、これは危険な旅じゃ。無関係の人間を巻き込むわけにはいかん」

ヴェティ

 

生年月日不明

謎多き隻眼の魔女。「木」「火」「土」「金」「水」の基本の気質に加え、暴走率の高い「闇」「死」、並の人間ではまず扱えない「光」の全ての術を完全にマスターしている。現在は誰も触れたことが無いという最後の気質「命」の研究を進めている。

善悪の概念から完全に浮いており、この世の全てを知るという果てしない知識欲を満たすためだけに行動している。山葵たちの旅にも「邪神をこの目で見たい」という考えで同行した。

本来雷を放てば並みの生き物はあっという間に倒せるのだが、仲間の観察の為、彼らに合わせて自分の力に縛りを掛けている。

「あなたたちの力、見させてもらうわね」

「ダメよ、待って。この能力気になるわ。殺す代わりに私が捕らえて研究してもいいかしら?」

「何って、水よ? ごく普通のおいしいお水ちゃん」

その他

パルフェ・ミロワール

 

ゲミュート暦1314年5月16日生まれ(17歳) ※推定

「シュピーゲル」という呼び名で知られる、ゲミュートの伝説の窃盗犯。たびたび鏡に喩えられる完璧な変身能力を持つため、誰も彼女がその正体であるとは知らない。ただ生きるために盗んでいる。

ヴェティを仲間に加えたばかりのアートルム一行を偶然襲い、以降も何度か鉢合わせる。

精神的には未熟で、怒るよりも先に泣くこともしばしば。心の中では助けを求めてはいるが、変な強がりが過ぎて自暴自棄になることが多く、特に山葵に対しては、手を差し伸べられたのを断って以来素直になれずにいる。クジャワに対して並々ならぬ殺意を抱く。

「オマエなんか……!!」

「大事に……したほうが、いい。と思う。……家族の……ものなら」

「僕……僕もう、どうすれば……」

蒼海仁(おうみ じん)

 

ゲミュート暦1312年5月13日生まれ(19歳) ※自称

山葵と同じくプラード村に住む、冴えない絵描き。この世で唯一尊敬する人の作品を買えずにしょぼくれていた時、山葵と出会った。

自分の好みと作品に対して肯定的な態度を見せ、“自分と同じく”どん底にある山葵に惹かれた彼は、山葵と共に幸せの世界へ這い上がることを誓い合うが……。

よく自分の世界に入り込むことがあり、独特で細かい思想を持っている。人間不信なところがあるのか、内面への外部からの干渉は全て自身への攻撃と認識してしまう。そういった自分のことを誰よりも理解しているが、それだけに多くの葛藤を抱えている。

山葵とは真逆の印象だが、似通った部分もある。

「もっと現実的な手段を採ってはいかがでしょう。私ならそうしますよ」

「いやあ、もしこの看板が嘘で、ここが本屋じゃあなかったらどうしようと思ってしまって」

「ざけたこと言ってんじゃあねーぞこのド畜生が! 貴様よくもこの僕をコケにしやがって!!」

ミーナ・ピアーン

 

ゲミュート暦1316年2月29日生まれ(16歳)

マルテ島で行き倒れていたクジャワの少女。曰く、孵ってすぐに「呪いの子」として捨てられた姉を探している。

両親からうんざりするほどの愛を受けて育ったためか、クジャワでは当たり前の“性格の悪いウラのあるやり取り”に一際嫌悪感を抱き、彼らの村を出た。姉を見つけ、もし一緒に暮らすことが叶ったなら、二度と村へは戻らないつもりでいる。

甘やかされるのが嫌いで若干背伸びしてはいるが、やはり年相応に幼いところはある。明るく爽やかで、混じり気のない綺麗な心を持っている。

「えへへ……。ありがとうござます、山葵さん。私、絶対諦めませんから」

「山葵さんも他の人も皆いい人なんです、わからなくていいから信じてください!」

「あ……ヤッベ」

唐シガリ(から-)

 

山葵の幼馴染。ロクに知識のない山葵がわらしべ長者になる手伝いをし、彼が調子に乗って家を失った際は自宅に住まわせた。「ガリ」とも呼ばれる。

親友・山葵のことを支えたい気持ちは強いが、シガリ自身は慎重派であるため、彼のあまりの行動の早さ(とその結果)には度々言葉を失っている。

「どこへ行っていたんだ? 昼食にしようじゃないか」

「山葵氏、今日は『急いては事を仕損じる』という言葉を君に教えよう」

「もう止めても無駄なようだな。山葵氏」

煌茂武(きあら しげたけ)

 

友人・テルミナドと共に入った洞窟で「バケモノ」に襲われ、命からがら逃げてきた。

仕事を探してプラード村を出た山葵が最初に出会った人物。この出会いが山葵の人生を大きく変えたといってもいい。

愛称は「モブ」。

「た……た、助けてくれ……!」

「人生は冒険だ! ……それが私のスタンスなんだが、今回は冒険が過ぎた」

「奴に『決闘』を申し込むんだ。そうだ、『決闘』だ」

エル=トルノ・ア・テルミナド

 

名前が長すぎる。

茂武と共に洞窟へ入り、「バケモノ」の襲撃を受け囚われた。

「何をしている、そこから離れろ! 早く!」

「確か、優勝賞品は家だったな?」

「こうなったらもうヤケだ、一回僕と戦ってくれ」

神格

邪神

 

「混沌と悪」の化身。

人間の次にゲミュートに現れ、一つだった世界に混沌をもたらしたとされる。その後神を呼び出した人間たちによって封印されたが、その度復活しては陰からゲミュートを混乱に陥れている。

謀略に長けている。最初に復活した際、邪神は神が寄越した四神獣と人間の連携によって速やかに封印されたが、この封印の前から次に復活するまでの非常にわずかな時間で敵の連携を完全に把握し、実際に切り崩すことに成功した。

この時の混乱は「神獣厄災」と呼ばれ、1350年経った今なお、ゲミュート国とそこに住む人々、更には神や神獣たちの間に多くの問題を残している。

 

「秩序と正義」の化身。

邪神によって乱された世界に耐え切れなくなった人間たちが呼び出したとされる。社会のシステムは、邪神が封印された後に神によってゲミュートの人間たちにもたらされたという。

しかし、神話を確認する限りでは神もまた完璧とは言えないようで、神獣厄災も中頃を過ぎるまで邪神への対応を神獣たちに任せっきりにしたり、邪神に操られゲミュート全土を焼いた戦の神獣・アルファルドの贖罪の意思を受け入れず海底に沈めたりしたことがある。

こうしたミスもあるにはあるが、物語の外にいる我々や「正義からあぶれた者」以外の人々は、この神が絶対ではないということには気づいてない。

四神獣

 

「四大神獣」とも。神によって人間防御システムとして寄越された。神が想定したとおりに行動すれば、邪神の行動を完璧に封じることができる。

が、一度彼らに敗北して学んだ邪神によって連携を崩され、一角は海底に封印、一角は行方不明、一角は神に背を向けゲミュートへの対立集団を生み、別の一角と対立中という状況に陥った。これは1350年経った今なお続いている。

こうした現状から、風習のうち神獣に関わるものの多くは角真珠のみに偏り、昏日その他の三神獣について神話以外で語られることは減ってきている。

なお、当初これと言った方角の担当などは無く、特に現在北の亀とされるカローナは、角真珠に追放されるまでは主に東部地域にいたとされる。

 

角真珠(かどしんじゅ)

東を見据える龍。人々に知識を与え、豊穣を司る。現在唯一人間の側に残る神獣。

人間に対してかなりフレンドリーで、時々従者であるロス・フレアに呆れられている。

農村部では、毎年春に彼女のためのお祭りが催されている。
1年の内30回程、彼女の精があらゆるものの帰還を妨害するとされる日があり、5月中旬から7月中旬まではこの日が多い傾向にある。

 

アルファルド

南を飛ぶ鳥。戦では人間たちと共に戦う。邪神によって操られ、神獣厄災を引き起こした。

自我を取り戻してからは贖罪として邪神との決戦を望んだが、神に許される事は無かった。

 

昴琥珀(すばるこはく/すばるごはく)

西を守護する虎。戦支度が整うまで幻術を用いて邪神の目を惑わす役割があった。

神獣厄災では民の盾となったが、武器を持つ者の批判に晒され、人間に失望し姿を消した。

 

カローナ・ズヴィズダー

北に鎮座する亀。運命を見、邪神復活の予言を人々に伝える。嘗ては太陽を制御していた。

神獣厄災で邪神派の人間に担ぎ上げられ敗北。戦後太陽は神の手に渡り、彼自身は数人の供の者を連れてディアマント地方の神殿に引き籠もった。

角真珠以外との和解後神に赦されてなお、メッセンジャー以外の者に対しては殆ど姿を見せない。

 

 

個人自由保護団体

近頃ゲミュートで広く活動中の団体。「秩序と正義を謳う神からの独立」を掲げ、街中で演説を繰り返している。若者の入団率が高いのが特徴。

しかし、肝心のその他の活動については一切明らかにはされておらず、辛気臭い雰囲気もあって「邪神と通じ神を滅ぼそうとしている」という噂がある。

モストロはこの噂を支持し彼らに厳しい目線を向けるが、ヴェティは多様性の観点から肯定的な意見を持っている。

メインキャラクターの凡その身長

※数値はあくまでも目安であり、細かい設定があるわけではありません。